2008年02月14日

今年の3番手

今年、三つ目の開花は、
花九十九(ハナツヅラ)という葉・軸が狂うタイプの石斛でした。



この狂いタイプは、幾つかの花が癒着した形の多弁花を咲かせます。
花九十九もその一種なのですが、今回の花は残念ながら普通花。
そういつもいつもは現れてくれない模様です。

中々出会えないからこそ、会いたい思いも募るものですが、
さて、いつになることやら・・・。

この種の狂いの軸は、こんな感じです。

  


Posted by 緑角 at 21:17Comments(2)葉芸 狂いタイプ

2008年02月10日

紅の扇

紅の扇を買いました。

自分用です。


と、はじめて、いつも通りいつもの話です。


覆輪花の最高峰「紅扇」。(交配種ではありますが。)
円弁に非常に太い立派な紅の覆輪を現します。
また、葉にも他に秀でた濃く太い紅覆輪。加えて照り葉。
今まで見てきた品種の中で、確かに「最高峰」の評に
ふさわしいものだと思います。



※平成18年度の長生蘭登録品種  


Posted by 緑角 at 21:29Comments(0)花物 覆輪花

2008年02月08日

今年の2番手

今年の2番手はこれでした、紀の幻。
お酒の名前の様ですが、今回もいつもと変らずセッコクの話です。

紀の幻は、紀州産の狂い葉・狂い軸タイプのセッコクです。クネクネとうねる軸に燕尾葉(燕の尾の様に先の割れた葉)や対生葉をつけます。



この手のタイプのセッコクの花は、幾つかの花が癒着した多弁花となることがしばしばあるのですが、この紀の幻は普通花しか咲かないようです。



花色は白地に薄くピンクが掛かっていて、喉元は濁りのある緑点。セッコクの中では、ごく一般的な花です。  


Posted by 緑角 at 21:16Comments(0)葉芸 狂いタイプ

2008年02月04日

今年の一番花

今年の一番花が咲きました。秩父胡蝶という多弁花です。※セッコクの多弁花は稀少です。



名に秩父とあることから分るようにこの種は埼玉県秩父産で、「秩父素蝶」「秩父白蝶」と合わせて秩父三蝶と呼ばれます。以下はマニアックな情報ですが、この三蝶の内で一番の良花は「素蝶」、一番数が少ないのは今回の「胡蝶」です。

多弁花は、株に力がつくほど花弁数の多い立派な花をつけます。今回の写真の株はまだ小さく、花もこれからのようです。ただ、花弁数が多くなるとその花弁に喉元の緑が隠されやすくなるので、配色を楽しむなら今のこの状態も良いものかと。  


Posted by 緑角 at 16:15Comments(0)花物 八重咲き